粉体層上の動摩擦係数測定実験とその流体力学的考察

主要な結果 4・・・動摩擦係数の変化する速度

次に、円盤が滑走状態Bから滑走状態Cに移行する速度(図11)に着目する。速度変化点は、速度変化のグラフから読み取った。

摩擦係数が変化する速度( 図11のV )と円盤の底面圧力の関係を示したものが図12である。ただし、この図では滑走状態Bと滑走状態Cの区別が不明瞭である軽い円盤のデータは除いてある。

この図から、変化点の速度は、およそ2〜3m/sであり、円盤の底面圧力が大きいものほど、速い速度で滑走状態Cに移行していることがわかる。

 図11 円盤の速度と射出からの経過時間の関係。点滅する速度が、滑走状態Bから滑走状態Cに移行する速度である。


図12 摩擦係数が変化する速度( 図11のV )と円盤の底面圧力(単位底面積あたりの重さ)の関係。

粉体層上の動摩擦係数測定実験とその流体力学的考察