粉体層上の動摩擦係数測定実験とその流体力学的考察

主要な結果 6・・・滑走中の円盤の傾き

発射台から5m、滑走板から40mm上の位置にレーザ式変位センサを設置し、滑走状態Bにおける滑走中の円盤の姿勢を調べた。図15に一例を示す。 30ms付近から65ms付近が円盤の上面の高さの変化を示している。

この測定の全データを通して円盤は前部が後部に比べ1mm〜2mmほど高い姿勢で滑走していることがわかった。

 
 図15 レーザ式変位センサによる定点測定からの距離データを滑走板からの距離に直したもの。35msまでは、小麦粉の厚さ(2mm)を示している。20ms〜30msのピークは、円盤が巻き上げた小麦粉によるものと思われる。

実験条件・結果一覧で「傾き」の列に●印があるものは、傾きに関するデータが得られたものであり、そのグラフを閲覧できる。得られたデータは、測定器からの距離なので、わかりやすくするために、グラフは滑走板からの距離に直してある。また、計測地点での円盤の速度と、計測点の円盤の中心からのずれがわかっているものに関してはそのずれ値を共に記してある。

ただし、測定器と滑走板との距離を計る際に計測器の位置がずれるなどしたものがあり、滑走板からの距離の絶対値には、ずれがある。


粉体層上の動摩擦係数測定実験とその流体力学的考察