粉体層上の動摩擦係数測定実験とその流体力学的考察

比較実験の結果 2・・・粉体の圧縮・非圧縮について

圧縮した小麦粉層の上を滑走させた場合、円盤の速度変化には、主要な結果 2 で見られたような段階的な変化は認められず、他にも顕著な傾向はみられなかった。

また、片栗粉を圧縮した場合、主要な結果 2 で見られたような段階的な速度変化を示すものと示さないものがあった。これは圧縮が均一になされていないことが原因と思われる。

そこで、圧縮した場合は、小麦粉・片栗粉いずれも段階的な速度変化をしないものとして、m*を求め、粉体毎に比較したものが、図17である。これから圧縮した場合は、圧縮しない場合よりも摩擦係数が高い事がわかる。


17 動摩擦係数と円盤の底面圧力(単位底面積あたりの重さ)の関係。
:小麦粉層を圧縮した場合(
m*
:小麦麦粉層を圧縮しなかった場合(
m*
:片栗粉層を圧縮した場合(
m*
:片栗粉層を圧縮しなかった場合(
m*
:(参考)小麦粉層を圧縮しなかった場合。ただし3月のデータ(
mB
:(参考)粉体層なしの場合


粉体層上の動摩擦係数測定実験とその流体力学的考察