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アンサンブル実験設定


図 2: アンサンブル実験手順の概念図

アンサンブル実験は以下のように行った. 等温静止状態を初期条件とし, 図1 から暖水域を取り除いた東西一様な SST 分布を与えて 10700 日積分をおこなった. その 700 日目から 50 日おきに 200回とったデータを アンサンブル実験の初期値とする. 個々の実験では暖水域の導入後 50 日間の積分を行う.

データ取得間隔を 50 日としたのは, 個々の降水活動の履歴は 50 日より十分短い期間しか大気には保持されないと考えられるからである. なお, 暖水域の無い実験での季節内変動の周期は約 36 日であり, 上のデータ取得間隔とは大きな公約数を持たない. したがって, アンサンブルにおける季節内変動の初期位相には 顕著な不均一は無いと想像される.


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