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豊田英司 (東大数理), 中島健介 (九大理), 石渡正樹 (北大地球環境), 林祥介 (北大理)
熱帯大気の海面水温(SST)に対する応答の時間発展を調べる上でアンサンブル実験が有効であるかどうかの検証をこころみた. 簡略化した大気大循環モデルを用いて試行数 200 のアンサンブル実験を行った. SST 分布は南北対称, 東西一様な仮想的なものに赤道域に高温部を付加したものを用いた.
アンサンブル平均をとることにより, 降水活動による小規模かつランダムなノイズおよび季節内振動の初期位相に依存する大規模なノイズを除去し, 惑星規模の応答の時間発展を抽出できることが示された. 圧力場の時間発展を抽出するためには試行数 64 以上の平均が必要である.
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1999年10月26日投稿 1999年11月2日受理 |