各モードの最大振幅が得られたので,そのθ方向変化を調べた(図13).
今回実験を行ったR Q= 0.26×106,f =440Hz (=0.06)の条件では,両方のモードとも, θ<37 °では減衰しているが, 37<θC<50°ではほぼ中立であることがわかった.臨界レイノルズ数を決定するためには,他の周波数についても計測を行い,中立安定となる角度θCの最小値を求めればよい.なお,モデル方程式を用いた安定計算はR Q= 0.26×106の局所レイノルズ数は,θ ≒ 20°で臨界レイノルズ数R C ≒ 220を与えると予測している(図1a)4).
図13: C-F不安定とS-C不安定の流れ方向の増幅特性.Λ=50゜, R Q= 0.26×106 ,Z=1.3, f =440Hz.