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後退付着線近傍境界層における2種類の不安定撹乱の分離
徳川直子* Prijo Kusumo** 西沢啓* 高木正平*
*航空宇宙技術研究所 **青山学院大学大学院
後退付着線近傍領域において横流れ不安定波と流線曲率不安定波を分離して,各不安定の臨界レイノルズ数を実験的に決定するために,点源から人工撹乱を導入した.点源近傍では2つの不安定モードが前縁と平行な方向に十分に分散しないために,振幅や位相分布に変調が観察された.このモード間の干渉は単なる波動の線形的な重ね合わせであることを仮定して,各モードの振幅や位相分布を分離する手法を提案した.その結果,各モードの最大振幅領域においてこの仮定は妥当であることが明らかとなった.また,この分離手法を下流方向の幾つかの断面で実施し,その位相速度や波数ベクトル等の諸特性が明らかとなった.そして不安定波の臨界レイノルズ数が決定可能であることが確認された. |
2002年10月22日投稿 2002年11月4日受理 |