4.解析 |
4.1 解析方法
前節の実験で,ミルククラウンの画像を見る限り,その形状は条件によってかなり変化する事がわかる.液滴が落下してから最も整った形のクラウンになる時間も条件によって異なる. そこで,クラウンが成長する過程を比較するために,クラウンの直径と高さに注目して,その変化を定量的に調べた. クラウン直径は,クラウン下端で測った.具体的には,クラウンの左右の立ち上がりの点(図5(上)の点A・B)の間のピクセル数を測った. クラウンの高さは,図5(上)の画像からもわかるように,上端にできる突起は個体差が大きいので,高さとしては含めずに,突起の付け根までを計測することにした.具体的には,Cから 線分ABまでのピクセル数を計測した. 液滴を衝突させる流体層の深さを変えた実験では,クラウン崩壊後も,その痕跡が比較的はっきり追えるので,この直径についてもクラウン同様に計測を行った.クラウン崩壊後の痕跡では,図5(下)のように,大きな構造の外側に小さな波が出て行くのが見られるが,ここでは水平方向に最も大きな構造の左右の立ち上がりの点D・E間のピクセル数を計測した. なお,計測したピクセル数から,実際の大きさへの変換を行った.この変換操作に関しては,付録Bに示す.
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