4.2.2 $ Ta=10^5$の場合

$ y$方向の波数$ 8$の摂動に対する固有モードの発達率が最大であり(図16右下)、その固有モードの構造は図20である。$ x=0,\,5$に位置し逆方向を向いた杉綾模様の構造を持つ、発達率が等しい固有モードの組が得られた。図14で示したように、実際の時間発展における波数$ 8$成分と発達率が整合的であったことから、時間発展で見られた杉綾模様のロール状対流はこれら2つの固有モードの重ね合わせであると考えられる。

図20: $ {Ta=10^5}$の場合の初期場における発達率最大の固有モード(波数$ {8}$)の構造(浮力$ {b}$)
\begin{figure}\begin{center}
\protect\includegraphics[trim=20 30 65 380,clip,sca...
...20 30 65 380,clip,scale=.63]{img2/ph15-f316-M8-b-2.ps}\end{center}\end{figure}

SAITO Naoaki
2009-07-09