座談会「流体力学の基礎教育」

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〔長谷川〕:私も実は所属している講座が熱の講座で, 熱力学を教えているので, 流体力学自体は名工大では教えたことがありません. それで, 私の学部のときに勉強した自分のことをちょっと思い出してみますと, 航空学科だったんですけれども, 最初は完全流体から入って, 粘性流体と乱流のことを少しやって, 高速流体で圧縮性の流れの話をやっていたと思うんです. 大分昔のことなので, 昔の教科書というか, ノートを引っ張り出して見ると, 結構難しいことをやっているので, 多分, 学部のときには半分以上わかってなかったと思うんですけど, 今から見ても難しいようなことをやっていたなと思っています. それはそれでわからないなりにレベルの高い話を聞いて, 今から思い出して, 必要なときに見るのもいいかなという, そういう感じはあるんですけれども…….
 今, 教養部の話がちょっと出ましたけれども, うちの大学も 1 年生ぐらいから流体に関しては流れ学というのが始まって, 2 年の前期ぐらいで普通の粘性流体とか, そういうのに入っているんですけれども, ベクトル解析とかの数学の授業が同時並行ぐらいで進行するので, 非常にやりにくいという話は伺っています. ですから, カリキュラムを変えるときに, もうちょっと後ろのほうに移して, そういう基礎をやってからじゃないといけないんじゃないかなということで議論されて, 今度の新しいカリキュラムではもっと後ろのほうにずらしてやるというふうに変わっているところです.


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