領域内に含まれるセルの数をまとめたものが 図7 である. Ra, Ta に対してセル数を表示した. Ra = 107 のときは, いずれの実験も非定常的であった. そのうち振動的なものを黄色の数字で 乱流的な場合を黄色の数字で, またセル数が非常に多い場合を赤色の数字で表した. Sakai の理論において Ta に対してセルスケールが極大となる位置を黄色の線で示した (左側の黄色の線). 実験結果を見ると, この極大の線付近でセル数は少なくなっており, Sakai の理論を裏付けているように見える. またこの点線より右側ではセル数が急増している.
図7. セル数の変化. 青色文字は振動的な対流となった実験のセル数, 緑色文字は乱流的な対流となった実験のセル数, 赤色文字は非常に多数のセルが生じた実験のセル数. 黄色の線は左側が Sakai の理論による水平スケールが極大となる位置, 右側が中立曲線.