次に 流量 q* に関する (24)
式の実験値と理論値の比較を 図13
に示す.
理論値(右辺)は, 図12 に示した V0*に Ta-1/4 を乗じたものであり, Ra = 104, 105 のとき Ta = 104 において極大, Ra = 106, 107 のとき Ta = 106 において極大となっている. 実験値の q* は, Ra = 104, 105 のとき Ta = 104 まで, Ra = 106, 107 のとき Ta = 106 まではほとんど変わらないが, これらの値を越えると減少している. すなわち, 粘性・慣性レジームでは Ta とともに流量はほとんど変化しないが, 地衡風レジームに入ると流量が減少するようになる. 地衡風レジームでは, エクマン流が Ta とともに小さくなっていることに対応して 流量が減少しているのであろう.
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