図14に示したように, Ta が大きくなるにつれて理論式との一致がみられるようになる. 全体的に理論値と実験値は似たような依存性をもっているが, 上で見たように Ra = 104, 105 のとき Ta = 104 まで, Ra = 106, 107 のとき Ta = 106 までは 理論値の導出で仮定した地衡風バランスが成立していない. したがって, このみかけの一致は偶然といえる.
図14. 対流の水平スケールの比較. 赤線は実験値, 青線は理論値.