next up previous
次へ: 1 流体粒子の軌跡の計算 上へ: 付着液滴の表面張力振動にともなう混合現象 戻る: 5 固有ベクトル


4 流体粒子の軌跡

この節では, 流体粒子の軌跡を計算し, 実験装置(図1)の作る軌跡を 再現することを目的とする. 固有振動が作る流れ場として, 速度ポテンシャルに実験装置の加振方法に対応した固有モードを励起したものを 用いる.この流れ場で流体粒子の位置を数値計算し,軌跡を観察する. はじめに,一つの固有モードが励起された場合を考える. 励起する固有振動は軸対称振動($ m=0$)と非軸対称振動($ m=1$)に よるものを考える. 次に,2つの固有モードが励起された場合を考える. これは第3.4節の結果で固有値問題で縮退が解けたにも関らず, 複数のモードが固有振動数の比がほぼ整数比($ 1:1$)となる固有振動モードが 存在していることによる. 計算された軌跡は図3 の実験結果と定性的に一致することが確認できる.



Subsections
next up previous
次へ: 1 流体粒子の軌跡の計算 上へ: 付着液滴の表面張力振動にともなう混合現象 戻る: 5 固有ベクトル
鈴木, 高橋, 宮嵜, 青山