自由液面解析コード の開発 |
2.コードの概要
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自由液面解析コードの主な特徴のひとつである、液面の総体積を厳密に保存できる仕組みについて説明する。 ●計算上生じる、流体内部の液体セルのF値が1未満のセルの対処法(I) 本コードでは当初、F値が1未満のセルが生じた場合、それが、F値が1のセルに囲まれる場合は、F=1に置き換える方法やF<1のまま流体セルとして、計算を続ける等の方法を採っていた。しかし、前者の対策では、液体体積の増加、後者では移流計算によりF<1のセルが流体内部全体に拡散することになることが分かった。
●計算上生じる、流体内部の液体セルのF値が1未満のセルの対処法(II) また、F値が1未満のセルが、液面附近で生じた場合(すなわち、そのすぐ近傍に共存セルになる可能性のあるF<1のセルがあり、かつ、その共存セルが気体セルに接している場合)、本コードでは当初、その共存セルを表面セルに置き換えてF=0とする方法や、上記の液体内部のセルと同じ扱いをする等の対策をとっていた。 以上の補正により三次元の複雑な液面変形を総体積の変動を最小限に抑えながら安定して解けるようになった。(体積補正効果参照) |
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