秩序渦と乱流場との相互作用について
高橋 直也*, 石井 宏幸*,
宮嵜 武*, 山本 稀義**
*電気通信大学 機械制御工学専攻
**航空宇宙技術研究所
概要:
秩序渦と乱流場との相互作用の直接数値計算を行い、
両者の相互作用による渦構造の変化を可視化と統計解析によって解析した。
秩序渦にはNavier-Stokes方程式の線型安定解であるLamb-Oseen渦を用い、
乱流場には秩序微細構造(worm)を持った一様等方性乱流を用いた。
流れ場の可視化により、
乱流場中の微細渦構造は秩序渦の差分回転によって引き伸ばされ、
スパイラル状のフィラメントが秩序渦周辺に形成される様子が捉えられた。
また秩序渦には乱流場との相互作用によって渦波が励起され、
大規模渦構造に長波長変形がもたらされることがわかった。
これらの構造変化は、渦核の内部と周辺のエネルギーの授受として
統計的に確かめられた。
2002年5月17日投稿
2002年9月17日受理 |
Naoya Takahashi 平成14年9月17日